さくら病院まで徒歩4分。医療依存度の高い方も対応可能な住まい。

医療法人社団江頭会 さくら病院ではこれまで、要介護1～3の方を対象としたサービス付き高齢者向け住宅の『ホスピコート長尾』、要介護4～5の方を対象とした住宅型有料老人ホームの『アドバンスケア長尾』を運営してきました。そして2023年11月、第3弾となる多機能高齢者住宅を開設。要介護1～5の方を対象とした『マイライフさくら』です。各施設の住み分けでさまざまな方に対応できるようにという姿勢を感じられる施設です。

『マイライフさくら』は旧さくら病院跡地に地下1階、地上5階建てのビルで建てられました。さくら病院までは徒歩4分、郵便局やコンビニも徒歩数分、さまざまなものが揃ったドラッグストアも隣接し、生活に便利な環境です。
 

顔認証カメラにはご入居者やスタッフの顔が登録され、認証されると自動ドアが開く仕組みです。認知症の方がうっかり外に出て危険な目にあうことのないよう、人によって開閉の有無が設定されています。

1階は併設の大規模デイサービス、2階は要介護4以上の方、3階は要介護1～3の方、4階は認知症専用フロア、5階は特別室で、このフロア構成には熟慮を行ったそう。

介護度が高い方は状態が急変しやすかったり、介護職員のサポートが必要なことが多いため2階に。要介護1～3の方に関してはある程度自由度が高い方々で、3階でも適切にケアできると想定。4階の認知症専用フロアは認知症の方がうっかり他の階や外に行って混乱しないようエレベーターをロック式に。5階は特別室として、他のフロアとは異なる特別な雰囲気を提供しているとのことです。


手荷物ひとつで入居できるよう、さまざまな設備が備わったお1人用の居室です。

『マイライフさくら』では痰吸引研修を受けた介護スタッフが在籍し、全室に痰吸引設備を完備しています。このパイピングシステムを全室に導入している施設は福岡ではほとんどありません。

居室の中心はお1人用ですが、一部違うタイプの居室も用意されています。


お2人で暮らしても余裕の広さの2人用居室。テレビの前にはオーダーメイドのダイニングセットを入れる予定とのことでした。

こちらは5Fのお1人用特別室。サンルーム付きでとても明るい居室です。

こちらはお2人用の特別室。サンルームはありませんが、ベッド2つを置ける設計になっており、シャワー室も付いています。

お食事では毎日豊富なメニューが提供されています。月に1回は各地方の郷土料理が提供されるなど、食べる楽しみを増やす工夫がされていました。

『マイライフさくら』はミストサウナ、大浴場、檜個浴、薬湯、機械浴など、入浴設備がとても充実しているのも大きな特徴です。
 

広い大浴場に複数のお風呂。お好みに合わせて自由に選べます。

併設のデイサービスは1日利用、午前半日利用、午後半日利用を選べ、半日の利用でも入浴が可能だそう。利用方法が柔軟で入浴設備が充実していると、デイサービスをあまり好まない方でも「お風呂入りに行こう」と居室の外に出る気持ちになりますね。そうやってデイでの活動があることはシニアが1人にならず、認知症予防などさまざまな効果をもたらします。


定員80名の大規模デイサービスです。

デイサービスでは理学療法士が常駐してリハビリ機器の利用記録をデータ管理しています。機能維持や向上の記録をお渡しできることもご利用者のモチベーションに繋がるそうです。口腔ケアも測定ソフトを導入して効果を可視化しているとのこと。ホームでもデイサービスでも、ITやIOTを積極的に導入していることが印象的でした。

共用で使える設備もさまざま揃っています。

比較的介護度の低い方のための『ホスピコート長尾』、介護度や医療依存度が高い方のための『アドバンスケア長尾』。『マイライフさくら』はその中間の位置づけと言えるでしょう。入居中に介護度が高くなった場合には、『アドバンスケア長尾』への移り住みも可能です。

母体のさくら病院へは徒歩4分の距離でもしもの時も安心。母体病院との医療連携はスピードや対応力において『マイライフさくら』の大きな強みです。マイクロバスでの送迎など、普段の外来受診もスムーズにできる体制が整えられています。

介護や医療の必要度は人によって異なります。介護度や医療依存度が上がってそれまで住んでいた施設から退居を促される方もいらっしゃいますし、それを1つの施設で対応することも困難なことでしょう。それぞれの高齢者にとってベストな住まいやサービスをグループ全体で、入居しやすい適正価格で提供したいという信念を感じる施設でした。