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2025.06.20
お役立ち情報
見学ポイント
介護施設のお役立ちガイド
どうやって施設を探し始めたらいいか、わからない!見学ポイント
お役立ちガイド大項目 ~見学ポイント~
そのためには行くだけ、見るだけでなく、事前の準備が大切になってきます。
どんな心構えで、どんな点をチェックすれば良いのか、数多くの施設を日々巡っている【らくらすプラザ】相談サポーターが『これだけはチェックしてほしい』という項目をまとめてみました。
基礎知識編
高齢者住宅の種類や特長を理解して有意義な見学にしましょう
- 複数の施設を見ることをお勧めします。
2~3の施設を見学してから、特に気に入った所で体験入居するのが大きな流れになります。 - 高齢者住宅の基礎知識をある程度理解しておきましょう。
類型と呼ばれる種類や、規模の大小それぞれの特徴などは費用にも関係します。 - 疑問に思ったことを質問として用意しておきましょう。
見学当日聞き漏れがないように、事前に質問をメモしておくとより質の高い見学になります。 - 見学時のタブーを知っておきましょう
予約せずに見学に行く
大人数で押しかける
勝手に動き回る
許可なく写真を撮る
周辺環境編
立地はどんな生活をしたいかで大きく変わるため、自分の希望を明確にしておく必要があります。
周辺環境のチェックは、不動産や賃貸住宅を選ぶのとそれほど変わりはありません。町の雰囲気を気に入るかどうかも、生活の場としては重要です。
最寄りの駅からの距離は?
公共交通機関の駅やバス停から施設まで歩いてみて、何分かかるか、歩きやすい道かを確かめます。時刻表から運行状況も確認しておきましょう。
スーパーやコンビニはありますか?
近くに公園がありますか?
高い建物や空き地はありませんか?
クリニックや介護サービスの事業所を併設していますか?
銀行や郵便局は近くにありますか?
施設環境編
共用部分とはロビーやリビング、庭や食堂、お風呂など、入居者全員で利用するスペースです。
これが充実しているほど、入居一時金が高くなります。豪華なところもあれば、家庭的な雰囲気を大切にしているなど、規模の大小それぞれのメリット・デメリットを理解しておくことも、見学の心得として重要です。
居室は一番生活する時間が長い所です。広さや採光などの快適性をはじめ、介護が必要になった場合の使い勝手までを想定しておきましょう。
実は、施設環境の見学で大切なのは、観察。臭いはどうか。スタッフは明るいか。パンフレットからは読み取れないことを体感しましょう。
館内は清潔ですか?
明るさなど基本設計はもちろん、清潔であることは最低条件。玄関やロビーのほか、廊下や浴室の隅がチェックポイントです。
スタッフは明るく挨拶してくれますか?
また入居者とスタッフとがどう触れ合っているかなども見ておいてください。入居者の表情が穏やかかどうか、肌つやはどうかなどからも施設の雰囲気を知ることが出来ます。
居室の広さや明るさは気に入りましたか?
将来、車椅子が必要になったり、介護が必要になった場合のことを考えて、居室の広さや造りを確認しましょう。
どんな設備がついていますか?
ベッドや冷暖房、トイレや収納など、どんな設備が整っていますか。
介助が必要になった場合のトイレの使い勝手も確認しましょう。
手すりやスイッチは使いやすい位置にありますか?
ナースコールや生活リズムセンサーといった緊急時の対応がとられているかも確認しましょう。
共用部分を入居者はどのように使っていますか?
入居者の服装や身だしなみは整っていますか?
部屋からリビングや食堂までの距離は?
生活ケア編
食事は美味しいですか?
また、入居者がいつどこで食べていたかなども基本的なチェックポイント。相談者の中には食事を施設内で作っているのかを気にされる方もいます。
居室の掃除は週に何回?
居室の掃除、シーツなどリネンの交換については、回数を明確にしておきましょう。
リハビリや介護予防への対応は?
生活サポートの内容は?
レクリエーションは充実していますか?
入浴は週に何回できますか?
週に何回お風呂に入れるのか、個室なのか共同浴場なのかを確かめましょう。
緊急時の対応は?
介護ケア編
スタッフの体制や医療機関との連携などは必須の確認事項です。おすすめは経営者や施設長と会い理念を聞くこと。理念は入居者にどのような暮らしを送って欲しいかという経営者の想いそのもの。それにより入居者の満足度が大きく変わってきます。
またトップの考え方はスタッフの教育となり、スタッフの対応に現れます。介護は「ここまですれば終わり」というものではありません。入居者への接し方を見れば、家族を安心してあずけられるか、自分が入りたい施設なのかが見えてきます。逆に認知症や医療対応が必要な場合には、隠さず正直に話をしましょう。
入居者に対するスタッフの割合は?
「3対1」は入居者3名に対して職員が1名以上という意味になり、1対1に近いほど手厚い介護体制が取られていることになります。昼間と夜間の職員の人数、24時間常駐かどうか、また看護スタッフ、介護スタッフの資格も重要な要素です。
医療体制はどうなっていますか?
認知症ケアの経験は豊富ですか?
その人に合わせて食事介助していますか?
排泄ケアの回数は?
ターミナルケアは行っていますか?
終末期医療についてどう考えるか、看取りの経験を聞いてみてもいいと思います。
費用編
そのために有効なのは、介護度による月額利用料の平均額を聞くこと。入居一時金については償却期間や、万一退去した時の返還金についても確認しましょう。入院した場合の部屋の確保や、その間に支払わなければならない料金、さらに退去が必要になるのはどんな場合かも必須事項。
高齢者住宅への入居は、本人や家族に経済的な負担を伴います。重要事項説明書やサービス一覧などの書類を見せてもらい、どんな小さな疑問も遠慮せずに聞いておいてください。
毎月の利用料金はいくらですか?
管理費にはどんな項目が含まれていますか?
入居一時金の償却期間と返還金は?
入院している間の利用料金はいくらですか?
退去しなければならない事由は?
その要件と、今までの事例を聞いておくと安心です。
運営状況・理念編
どういう理念を持っているのか、何を大切にしているのかを明文化したものが経営理念です。運営方針は施設での生活に大きな影響を与える要素であり、施設長やスタッフにその思いが反映されています。
また、運営している会社の経営状況も大切な確認事項の一つです。可能であれば情報開示を要望し、経営状況を確認しておくとよいでしょう。
経営理念は掲げられていますか?
苦情やトラブルにどのように対応していますか?
情報開示の要望に対応してくれますか?
公的機関が運営する福祉施設では倒産のリスクがありませんが、民間経営が主な有料老人ホームでは倒産の危機に直面することもあります。
可能であれば、財務諸表等を見せてもらいましょう。また、これまでのトラブルや応えられない要望など、ホームにとって都合の悪いことも具体的に情報開示しているホームは信用できるといっていいでしょう。
本当にここに決めて大丈夫?