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介護施設探しのお役立ちガイド

老人ホームのイメージ

有料老人ホームとは、高齢者が快適な日常生活を送るため、食事介助や入浴・排泄介助などのサービスを提供する介護施設であると同時に、洗濯や掃除といった家事、健康管理などのサービスも提供される施設のことです。

“何千万円もの入居一時金が必要”というイメージを持っている方も少なくないかと思いますが、最近では入居一時金を低く設定し、月額利用料を少し高めに設定するといった契約プランを採用するところがあったり、敷金方式を採用する施設も増えており、利用料金のプランは施設によってさまざまです。それぞれの特徴をしっかりと理解した上で、入居を検討することが大切です。

現状

介護施設探しでは、家族が介護認定を受けてから急いで探す…ということになりがちです。費用面の安さから特別養護老人ホームや介護老人保健施設に問い合わせる方が多いようですが、そうした施設では要介護度4-5の方が多くを占めており、逆に要介護度が低い方や健康面での緊急度が低い方は優先順位が低いため、どの施設も入居待機者数が200~300人というのが現状です。

また、主に認知症の方が入居するグループホームへの入居についても同様に、5~9人ほどの少人数が共同生活をする施設のためそもそもの定員が少なく、こちらも入居待機者が多いのが現状で、入居待機者の受け皿は有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅になることが予想されています。

有料老人ホームと一口に言っても、中には介護付・住宅型・健康型という3種類があります。特定施設入居者生活介護の指定を受けている介護付有料老人ホームでは、常駐の介護職員による介護サービスが受けられ、要介護の度合いや健康状態など、入居者のニーズに合わせた選択肢の幅も広がっていると言えます。

さらには、平成23年の法改正によって整備されるようになった、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)といわれる高齢者向けの住宅も増えてきています。

これまでの高齢者向けの住宅は、「高齢者専用賃貸住宅(高専賃)」「高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)」「高齢者円滑入居賃貸住宅(高円賃)」など、いくつかの種類に分けられており、それらの管轄も、国土交通省と厚生労働省に分かれており、利用者にとってわかりづらいものとなっていました。そこで、既存の制度を廃止し誕生したのが「サービス付き高齢者向け住宅」となります。介護が必要な場合には、訪問介護などの外部の介護サービスを受けることが可能で、高専賃に代わる新しい高齢者住宅となることが期待されています。