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介護施設探しのお役立ちガイド

入居のタイミング

有料老人ホームを考えるタイミングとして多いケース

(1)在宅介護が難しくなった時

在宅介護を行っていたが、家族の介護負担や仕事の都合等で在宅介護が難しくなった場合、自宅から有料老人ホームに移るケースがあります。 最近では、高齢者が高齢者を介護する老老介護や介護負担による介護家族のうつ病等が社会問題化しており、介護で家庭崩壊する前に高齢者住宅に移る場合が多くあります。
限界まで頑張って、どうにもならなくなってから施設探しを始めると、体力的にも精神的にも余裕がない状態で検討しなければならなくなります。
そのため、できるだけ早い時期に有料老人ホームへの入居を選択肢の一つとして、余裕を持って情報収集を始めることで無理なく入居できることも少なくありません。
在宅介護が厳しくなって特別養護老人ホームに入居希望を出している待機者も多く数年待ちということもあるため、特別養護老人ホームを待っている間に有料老人ホームを活用するような入居もあります。

(2)医療機関からの退院時

病気やけがで医療機関に入院し、いよいよ退院となった時に自宅で介護が必要になってしまうケースも多く見られます。病気やけがを治すことに特化した医療機関(療養型病院)を退院するときに、更なるリハビリが必要と判断されると老人介護保険施設に転院し、医療的措置を行いながら療養する場合は療養病院に転院するのが一般的な流れです。
しかし、老健は入所の期間が基本的に3~6ヶ月と決まっており、療養病院も長期化すると病院の報酬単価が下がるので恒常的な医療措置が必要なくなった時点で退院を促されます。そうなった際に自宅で介護が難しい場合は、医療機関や老人保健施設から自宅に戻らず、直接、有料老人ホームに移る方も多くいらっしゃいます。

(3)元気なうちに入居を検討する

まだ介護が必要ない元気な方でも有料老人ホームに入居するケースも少なくありません。重い介護や認知症、医療措置が必要になると入居できる施設が限られてきます。介護や医療措置が必要になった場合でも住み続けられる有料老人ホームに元気なうちから入居しておくことは老後の安心にもつながります。
有料老人ホームの中には、健康な方が住む棟と介護・医療が必要な方が住む棟を分けることで、健康なうちからライフスタイルに合った生活を送れるように提案してあるところもあります。今後は終の住みかは自分で選ぶという高齢者も増えてくるでしょう。
よくあるケースが、「入ろうと決めているホームがあったのに、もう少ししてからと思っているうちに、介護認定され入居できなくなった」というお話です。元気なうちに高齢者住宅の暮らしを楽しみ、老後の不安を取り除きたいという方は、そのタイミングを逃すと思い通りのホーム生活が送れないケースもあります。

また、入居者の方にお話を聞いていますと、元気な内に入居しておくと、ホーム内の楽しい行事に積極的に参加できるし、友人も作りやすく、そのことによりいつまでも充実した生活が維持できると聞きます。身体が弱ってしまってからでは、様々な設備やサークルのあるホームに入居しても、活用しきれないことが多くなります。「悠々自適の楽しいホーム生活」を希望するなら、できるだけ早めに入居することが得策と言えます。